診療内容
- 【はな】
- アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・鼻出血・嗅覚障害・いびき・鼻閉など
- 【みみ】
- 難聴・めまい・耳鳴り・滲出性中耳炎・急性中耳炎・耳痛・かゆみ・腫れ・耳垢・外耳炎・補聴器相談など
- 【のど】
- かぜ・痛み・せき・たん・声のかれ・のどの異常感・のみ込みの異常・夜間の無呼吸発作・味覚異常など
- 【くび・かお】
- くびの腫れ・顔の腫れ・痛み・顔の動きの異常・リンパ腺の腫れ・頭頸部癌検診など
花粉症の治療
- ある物質(抗原)に対して、体が過敏な反応を示すことをアレルギーと言いますが、中でもスギ花粉などの花粉によって引き起こされるアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などを総称して、花粉症と言うことがあります。 花粉症の治療にあたり大切なことは、「自分が何に対して、どのくらいの強さのアレルギーを持っているのか」を知ることであり、アレルギーを起こす物質を回避することから始まります。
炭酸ガスレーザー治療
- 当院では花粉症を始め、ダニ・HDなど通年性アレルギー性鼻炎の治療に炭酸ガスレーザー照射による治療を取り入れています。鼻の粘膜でのアレルギー反応を起こりにくい状態にして、アレルギー反応を抑制するもので、同時に粘膜の体積も縮小するため、特に鼻づまりには高い効果が期待できます。花粉症の場合、花粉の飛ぶ1ヶ月前(1月末)までに治療を行うことで症状が軽くなります。根本的な治療法ではありませんが、効果は2年ほど続くといわれ、8割の方に症状の改善が期待できます。
- 炭酸ガスレーザー治療の特徴
- ・治療は短時間で済みます。
- ・痛みは少なく、出血はほとんどありません。
- ・薬の量を減らせる可能性があります。
- 炭酸ガスレーザー治療をおすすめする方
- ・一年中鼻づまり症状のある方。
- ・長期の通院が困難な方。
- ・常に薬を服用していないと快適な日常生活を送れない方。
- ・薬による治療で効果の乏しい方。
- ・妊娠中・授乳中で薬を使えない方。
- 炭酸ガスレーザー治療費の目安
- 3割負担の場合で、手術料は8,730円位となります。※保険適応となります。
スギ花粉症の舌下免疫療法
- 舌下免疫療法とは?
アレルギー疾患の原因となるアレルゲンを、少しずつ体内に吸収させることで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー反応を減少させる治療法です。舌下免疫療法は、従来の皮下注射による免疫療法の欠点であった、注射の痛み、頻繁な通院、重篤な副反応の発生、などを大きく改善した画期的な治療です。
根治の可能性がある治療法と考えており、免疫療法薬「シダトレン」によるスギ花粉症の治療を行っています。
スギ舌下免疫療法は花粉非飛散期の6月〜12月に開始します。
- □アレルギー症状を軽減、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。
- □患者さんが自宅で毎日服薬を続ける治療であるため、効果や、起こりうる副作用や その際の対応も含め、ご自身の治療法に関する十分なご理解が重要です。
- □治療前に採血による確認診断が必要です。
- □個々の病状により、診察の結果実施できない場合があります。
- ・12歳未満、65歳以上の方
- ・重い気管支喘息、免疫系の病気、心疾患、肺疾患のある方
- ・妊娠中、授乳中の方
- ・過去にアナフィラキシーなど重大なアレルギー症状を起こしたことがある方。また、他の服用中のおくすりの種類によっては治療できない場合があります。
- □健康保険が適応されます。
- 効果について
- 治療した人すべてに効果があるわけではなく個人差があります。一般的に80%の人に効果があると言われています。効果が出始めるには少なくとも2~3ヶ月必要ですが、充分な効果が出るまで最低3年必要です。
- 治療期間ついて
- 3~5年の治療継続をおすすめします。(長期間かけて免疫力をあげ、体をアレルゲンに慣らし、体質を改善する治療法とお考えください)月に1回の通院が必要になります。
- 副作用について
- ・舌やのどのかゆみや腫れ、口内炎などが起こることがあります。
- ・多くは内服開始後1ヶ月以内に起こりますが、通常は自然に軽快するので治療の継続は可能です。
- ・一時的に抗アレルギー薬を併用したり飲み込まずにお薬を吐き出す「吐き出し法」により対応する場合があります。
- ・アナフィラキシーショックなど重大な副作用の発生する確率は現在のところ非常に低いと考えられています。
インフルエンザ予防接種
- 毎年インフルエンザ予防接種は毎年9月下旬に予約開始、10月中旬頃接種開始となります。詳細は9月にお知らせに掲載いたします。
電話または窓口にてご相談ください。
TEL 048-972-9556
高感度インフルエンザ迅速診断システム
- インフルエンザの診断は発症初期では身体の中でウィルスが増えておらず、かかっていても検査結果が陰性となってしまうことがあります。
そのため発症12時間以内での正確な診断が従来の検査では難しかったのですが、高感度インフルエンザ迅速検査を導入してからは発症初期の段階(発熱後4~5時間以上)でもインフルエンザの判定が可能となりました。
補聴器相談について
- 当院では補聴器相談医と認定補聴器技能者が連携して患者さんに合った補聴器を選択して紹介します。補聴器の進歩とともに非常に高価で多機能な補聴器も珍しくなくなりました。患者さんの聴覚障害の程度によっては不要な機能もあり、合理的な価格で適切な機能をもつ補聴器が利用できるよう努めています。 また難聴を伴う耳鳴りに対する耳鳴り治療器(サウンドジェネレーター)についても相談を受け付けています。 希望される方はご自宅での補聴器相談も可能ですのでお問い合わせください。
小児医療への取り組み方
- 耳鼻科という科は処置をする科です。お薬だけでは良くならない場合、処置によって本人は楽になり、病気も回復に向かいます。またお薬の量を減らすことができます。 ただ、器械を見ると、お子さんは怖がり痛みがなくとも暴れます。医療事故の危険が生じるため抑えられるわが子を見てかわいそうに思うお母さんもいらっしゃるでしょう。ただ、時間がかかっても突然一人で治療ができるようになるお子さんも多くいるのです。7歳ごろまでのお子さんの医療処置を行うにあたり、押さえつけたりせず、本人に説明することで自らの意思で治療を受けられるよう力を引き出していく方法のことをプレパーションといいます。 当院ではできるだけお子さんに話しかけ耳鼻科でのプレパーションが実践できるよう努力しています。来院されるお子さん全員がひとりで治療椅子に座れることが目標です。